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西濃鉄道(金生山石灰石鉱山)



西濃鉄道は、岐阜県の「美濃赤坂」にある石灰石鉱山の輸送を行う貨物鉄道である。
路線は「市橋線」と「昼飯(ひるい)線」との2線が存在するが、列車が運行されているのは市橋線だけであり、昼飯線は廃墟のような状況であった。列車で輸送するのはセメント製品のみであり、石灰石鉱山からセメント工場までの輸送は大型トレーラー自動車によって行われている。

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旧中山道に面して、金生山石灰石鉱山がある。付近は「化石」の採集ができ、その道のマニアには有名なところだ。
 
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石灰石を焼く白い煙がたなびく。活気があるように見えるが、レールは錆び付いて列車が走った形跡はない。
 
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昼飯線を進むほどに、廃墟の様相を呈してくる。このあたりの鉱山施設は廃棄されて久しいのであろうか。
 
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垂れ込めた雲から雨粒が落ちてきた。暗澹たる光景である、。
 
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昼飯線の終点には、うち捨てられた貨車が並んでいた。発車合図を待ち続ける幽霊列車のようだ。
 
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鉱山施設に入り込んだ線路にも、朽ち果てた貨車の姿が。倉庫からはナローのトロッコ軌道が出てきているが、土に埋もれている。
 
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昼飯地区は決してゴーストタウンではない。そのような光景ばかり撮影したのである。
 

金生山石灰石鉱山の露天掘り。ダンプトラックは石灰石を積んでそのままセメント工場へ直行する。鉄道の出番はないわけだ。
 
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金生山に建つ古びた館。写真右はセメント工場。ちょっと見にくいが中央部を市橋線が横切っているのがわかる。手前の道路はダンプ街道で、恐ろしくて近づけない。

■交通

JR東海道本線線「美濃赤坂駅」下車、徒歩30分。
操業中の現場であるから、撮影などは迷惑にならないように配慮してください。
また、大型ダンプカーが頻繁に行き交い危険きわまりなく、撮影時は十分に注意してください。



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